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前回は株式取引を行うにあたり、ご自身に株式取引があっているかどうか格言を参考に記載させて頂きました。
今回は、株式取引を始めている方に、株式取引自体の格言をいくつか紹介させて頂ければと思います。 格言には、「人生の真実や機微を述べ、万人への戒め・教訓となるような簡潔にした言葉」の意味があり、先人達が残した経験に基づくものですので、今後の株式取引を行う際の参考になればと思います。
「そんなの知っているよ！」とは言わずにお付き合い頂ければと思うのと、復習と言うか、再度、株式取引を行うにあたり、「原点に戻り、ご自身の取引手法を見直してみる」の意味も込めて、よろしくお願い致します。

株を買うより時を買え

投資対象の選択を軽視しているわけではなく、それよりも投資の時期を選ぶことのほう. がはるかに大切だという教えです。例えば季節変化とか、あるいは地政学的な変化（戦争や天災等）など、大きな時間軸に従って注目される業界というものがあります。その業界の中でどの会社にするかと悩むより、売買のタイミングを間違えないことの方が、より重要です。

売りは早かれ 買いは遅かれ

株式取引では、買いは売りと比較して易しく、売りは難しいといわれる。売りが上手になれば、投資家として超一流の力量と認められると言われています。それは、買い場は随所にあるが、売り場は短い。それだけに買いはじっくり構えた方がかえって安く買えることもあるが、売りの方は一瞬のチャンスをつかむがごとく迅速に行動すべしだからです。売りの場合は、利が乗っていればいるほど、もう少しもう少しと欲張ってついチャンスを失するばかりか、損失勘定になってしまうこともあります。幅は小さくとも、利益は利益です。瞬時のチャンスがあればサッと売り、利益を現実のものとして自分の手中に収めることが必要です。その利益を投資資金に繰り入れて、再び次の機会を狙えばよく、買い場は、いくらでもあるため、悠然と構えることです。

飛びつく魚は釣られる

出遅れてしまった時に、焦って相場に飛びつくと失敗することが多くあるため、そのような時は、次のチャンスを待つぐらいの心の余裕が必要だという意味です。

人の行く裏に道あり花の山

他の投資家と同じ行動をしているだけでは大成功はあり得ません。大きな成果を求めるなら他人と違うところに目をつけなさい、という意味です。
例えば、相場全体が「買いだ買いだ」と沸き返っている時にこそ売れ。「売りだ売りだ」といっている時こそ買いに回れといったものです。全体が総強気の時には相場の天井圏であることが多く、逆に総弱気の時には底値圏のことが多いということからも、この格言が相場を的確に言い表しているといえるではないでしょか。

下手なナンピン怪我の元

※ナンピン
購入した株式が値下がりした場合、その銘柄を更に買いますことで平均買いコストを下げることを「ナンピン」といいます。
右下がり相場では、底だと思ってナンピンしても、さらに下がって損失が大きくなります。相場が基調的に上向きか、下向きかを見極めてナンピンすることが大事であるという意味です。

損せぬ人に儲けなし

株式取引をするということはリスクを取るということであり、大きな利益を狙うのであれば相応のリスクを取らなければならないので、ある程度の損を覚悟出来ず、決して損をしたくない、僅かなリスクも取りたくないという人は利益を上げることはできないという意味です。

高値おぼえ、安値おぼえは損のもと

過去の高値や安値が記憶として残っていると、また元の株価まで戻るのではないかと思ってしまうものです。ただし、前回つけた高値や安値は大局的に相場の動向を見極めるときは大切な判断材料になります。しかし、目先の上げ下げの予測では希望的観測が紛れ込み危険です。最高値よもう一度、などの期待をこめた予測は現実の相場には関係なく、現在を見ずに過去にとらわれている証拠です。前の高値、安値にこだわると、いつもは損切りする場面なのに甘い期待から損失をふくらませることにつながったりしますので、希望的観測には気をつけなければならないということです。

いかがでしたでしょうか？今後も機会があれば、色々な格言を紹介していきたいと思いますので、よろしくお願い致します。